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   <title>助っ人クロコダイル日誌</title>
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   <title>５月２４日</title>
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   <published>2007-05-25T09:03:17Z</published>
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      はしかが流行しています。お気をつけてください。ぼくの大学もとうとう休校になりました（授業中に学校職員が乗り込んできてとても劇的でした）。

本日朝起きるとのどが痛みました。それに咳、鼻水。目も痛い。あ、微熱も……まさか……ただちに病院へ直行です。
待合室のポスターには、高野文子のものと思われるイラストがありました。それをぼーっと見ていると名前を呼ばれました。
幸い、たんなる気管支炎とのことでした。ひと安心して助っ人に入りました。

暑いです。
愛車メタボ（略）号で自転車通勤を始めたＴシャツ姿の浜本さんはもとより、みんな薄着であります。見た感じとても健康的なオフィスです。
作業机に座ると、新聞を読みながらぶつぶつとナニゴトカを呟いていた浜田さんが顔を上げました。
「あ、ども、暑いですねえ」
「ほんっとね。裸で寝てるの？」
「はい？」
セクハラ？
と、さすがに唐突だと気づいたのか、薄く笑いながら付け加えました。
「いやほら、ね、若者だからさ」
よくわかりません。
「窓明けてパンツ一丁で寝るじゃない」
好きなシチュエーションなのでしょうか。
「はあ。暑い夜とかはそうですね」
「でしょ？　若者だね」
浜田さんは満足顔で頷きました。

暑いです。みなさんオフィスの熱射病にもお気をつけてください。
      
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   <title>５月１０日</title>
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   <published>2007-05-10T09:59:01Z</published>
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      千駄ヶ谷の駅を出ると、スーツ姿の若者でごった返していました。着ているのはたぶんリクルートスーツです。説明会か何かがあったんでしょうか、道へ出ても向こうからわいわい押し寄せてきます。その流れに逆らって道を急ぎました。

お使いの帰り道、ビルの通りに面したディスプレイに本が置かれていました。
へえ、こんなところに本屋さんがあったんだ？
赤川次郎、内田康夫、西村京太郎。推理小説が多いようです。
ポップらしきものが立ててあり、見ると「この観察力」「見習うべき」「注意深さ」「探偵にも」……ん？　何か変だぞ。
ビルを見上げました。看板がありました。
「××探偵学校」
……おお。本屋じゃなかったんだ。
というか、探偵学校ってなに？　どんな授業があるの？　激しく興味をかき立てられます。
探偵になった未来の自分を想像してみました……いいかもしれない。


会社に帰ると、いただきもののアイスがあるとのことです。わあい。
「そうだ」
ビール瓶の王冠を口でねじ開ける浜田さんが言いました。
「ついでに賞味期限が切れちゃったアイスを捨てといてね」
丈夫な浜田さんなら食べても大丈夫だと思いましたが黙っていました。
      
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   <title>４月５日　本屋大賞</title>
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   <published>2007-04-19T09:45:14Z</published>
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      というわけで今回もぼくと天野さんはアンベール（大賞発表の瞬間に受賞作パネルからベールをはぐ係）を任命されました。光栄すぎて手が震えてきます。今朝飲んできた牛乳が……
二度目だから大丈夫でしょう？　というアナタ。
難易度が上がったのです。
以前はパネルからベールを全面に落とすだけだったのが（いま考えるとなんて簡単！）、「やっぱりポップは立体的に展開したい！」という意見が出て、今回はパネルの前にポップと受賞本を載せた机を置き、その上にふんわりとベールを掛けるというとてもデンジャラスな装いになっているのであります。
「ポップを落としたら大変だなあ」
「本もあやういところにあるぞお」
舞台下で全体管理氏と実行委員会理事長氏が普段は見られぬほど息ぴったりでぼくらを責めてきます。ヒマなのでしょうか？　サドなのでしょうか？
さらに、パネルを見てみると、あれれ、前より高くなってる？　あわわわ。タカシくん会わない間に随分大きくなっちゃったわねえ現象発生です！　チーフ！　チーフ！
「大丈夫です、ここに足場を置いてもらいますから」
はい。手は充分に届きましたが……高い！　今度は自分の位置が！
「落ちるなよー」
「落とすなよー」
舞台下から楽しそうな声がします。
通しのリハーサルが始まりました。開場まで時間がありません。素早く進行していきます。
ドキドキドキドキ。
「大賞受賞作は……佐藤多佳子さんの『一瞬の風になれ』です！」
バサァッ。
コテン。
あああああああ。
「もう一回アンベールだけお願いします」
「……『一瞬の風になれ』です！」
バサァッ。
コテン。
あわわわわわわ。
「すみません、もう一回」
「……です！」
バッ、クイッ、ズズ。
あれ？　あれ？
「あ、うしろに引っかかってますよ」
舞台下にはだれもいなくなっていました。

という試行錯誤の末に今回の本屋大賞ステージ補助のお仕事を終えたのでした。発表会が始まってからのことは全部がキラキラしていてよく思い出せません。
佐藤多佳子さんとの写真撮影のときの書店員さんたちの賑やかなさまと、撤収中にみんなでいっしょに写真を撮ったときに伝わってきた達成感と、打ち上げで飲んだ普段は好きじゃないビールが思いのほかおいしかったことはよく覚えています。
      
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   <title>３月３０日</title>
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   <published>2007-04-02T09:33:59Z</published>
   <updated>2007-04-17T10:27:56Z</updated>
   
   <summary>本屋大賞授賞式のお客様用領収書を作りました。 「本池さん、はんこが終わったんでぼ...</summary>
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      本屋大賞授賞式のお客様用領収書を作りました。
「本池さん、はんこが終わったんでぼくたちも手書きの部分手伝いましょうか」
「うん。ここに試し書きしてみて」
「はい、なになに……できました」
本池さんは苦虫をかみつぶしたような顔をしました。大塚くんが続きます。
「うん……こっちのほうがまだマシかな」
「鉄平さんのはなんか、ポップアートって感じですね」
「いやあ、それほどでも」
「ほめてないって」
「本池さんのだってここがこう……」
「そうですねえ」
「ひどいっ。大塚くんだって……」
そこに浜田さんが乱入。
「こころを込めて書けばいいのよ。わかった？」
はー、おっしゃる通り。

「こんにちわー、失礼します」
声のした方に振り向くと、おわっ、テレビカメラが目に入りました。本屋大賞の取材に来た方々です。浜本さんが席を立って二階に案内をしております。
「あ、お茶をお出ししなきゃ」
ぼくがそういったものの、ふたりは俯いたままです。椅子は不自然なほど動きません。しかたなく立ち上がり台所へ。急須にお湯をそそぎながら呟きました。
「あのね、ぼく、お茶出し苦手なんですよ」
「……はあ」
おそるおそる返事をする大塚くん。
「手がね、震えるんですよ。カタカタカタカタって。だからゆーっくりお出しするでしょう？　するとね、みんながね、こっちをじーっと見守ってる気配がね」
「緊張するの？」と本池さん。
「ええ、それに……不器用ですから」
二人はぼくの書き途中の領収書を見つめました。
「ぼくがお出ししましょう」
「あたしが入れる」
助っ人のココロは助け合いの精神です。

カメラが一階に降りてくると俄然緊張感が増します。浜本さんがデスクに着き、その前にカメラが設置されました。ちらっと首を回すと目が合ってしまいました。
フクザツな表情でした。ナンカイな笑顔でした。カレーパンマンのような波状の口元に、うるんだ目、不思議に落ち着いた風情で椅子に座っていました。浜本さんのこんな様子を初めて見ました。
小田和正は歌います。
「ことばに　できない」
浜本さんは無言でこちらを見ていました。ぼくはたえきれず目を逸らしてしまいました。
      
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   <title>３月２７日</title>
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   <published>2007-03-27T09:47:43Z</published>
   <updated>2007-04-17T10:28:20Z</updated>
   
   <summary>松倉くんが助っ人にやってきました。 「やあー、久しぶりだね。旅行はどこいったの？...</summary>
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      松倉くんが助っ人にやってきました。
「やあー、久しぶりだね。旅行はどこいったの？」
「実は……京都に行ってきて」
「へえー、よかった？」
「いや、ついた途端、はしかにかかっちゃった」
「ええっ！」
「友達といったんだけど、二人ともやられて……」
高熱、吐き気、下痢。病院には行かず、ホテルでずっとテレビを見ていたといいます。
世界をとびまわるバックパッカー松倉くんでさえも、旅先の病気にはまいったようです。
「もう、京都は……」
なんだかやつれてるぞ松倉くん！　京都の亡霊でも見てしまったのでしょうか。
      
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   <title>３月２６日</title>
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   <published>2007-03-27T09:46:51Z</published>
   <updated>2007-04-17T10:28:50Z</updated>
   
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      午後一時五分前、作業机の上にノートパソコンが置かれています。
「あ、ちょっとそこごめんね」
浜田さんが忙しげにパソコンをいじっています。
鈴木先輩が出社してきました。
「先輩先輩、持ってきてくれた？」
浜田さんがいつにない親しさを込めて先輩に詰め寄りました。先輩は鞄からＣＤを取り出しました。
「キュールリ？」
「ばか、くるりだよ」
「どうしたんですか、それ」
「いいのよ鉄平は気にしなくて」
浜田さんは「ああ忙しい忙しい」と言いながらＣＤのデータの読み込みをはじめました。その左手にはちっこい機械、コードはパソコンに繋がれています。
「あー、このｉＢｏｏｋってばｉＴＵＮＥ使えないじゃないのよ」
「インターネットに接続してみたらどうですか」
「さすが鈴木先輩」
浜田さんはみたこともないようなテキパキさでケーブルを接続、「わー、できたできた」おおはしゃぎをしています。
「浜田さん、なにしてるんですか？」
「みればわかるでしょう！　ｉＰｏｄにくるり入れてんのよ」
いや、それはわかりますが……なぜいま？
「ふふふ、いいでしょお」

「なあ、これさ」
浜田さんと入れ替わりに杉江さんがやってきて、ｉＰｏｄを見ながら小声で言いました。
「いつのまにか中身が全部尾崎になってたら、どうだろう？」
      
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   <title>３月２４日</title>
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   <published>2007-03-26T03:49:14Z</published>
   <updated>2007-04-17T10:29:18Z</updated>
   
   <summary>鉄　てえへんだてえへんだ！ 先　あ？　なんだなんだ。 鉄　てえへんだああ！ 先　...</summary>
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      鉄　てえへんだてえへんだ！
先　あ？　なんだなんだ。
鉄　てえへんだああ！
先　鉄平が仕事もせずに騒いでやがる。
鉄　てえへんだよ先輩ぃ、てえへんなんだよお！
先　った、このやかましいわ！　節度ってもんをしりやがれこの唐変木！
鉄　うう、先輩のほうが声がでけえや。
先　あ？　なんか言ったか。
鉄　いんやいや、なんでもありませんです。
先　ふん、たしなめる方が声がでかくなくてどうするよ。
鉄　ちゃんと聞いてやらあ……へっへっへ、ほんに先輩の言うとおり。
先　だろう。おめえ、ケーサツもテッポー持ってるだろうが、あれもそのリクツだよ。おぼえとけ。
鉄　ほええ、なあるほど。勉強になるねえ……って先輩、そそのケーサツなんだよ。
先　ケーサツがどうしたい。
鉄　どうしたもこうしたもねえよお、ケーサツがパトカー引き連れて会社を包囲してんだよお。
先　なんだそりゃあ。情けねえ声出しやがって。そんなバカな話があるかい。どれ……おいおいほんとだよ。
鉄　ね？　すぐそことその乗用車の後ろと。制服着たおっさんもうろついてんだよお。どうしよう。
先　ともかく、下手に騒ぎ立てるんじゃないよ。
鉄　へい。ん、先輩、あっこのコンビニの前にいる人はなにかな。
先　よく事故現場とかで見る制服だな。なる、交通事故と称してこの道を封鎖して、一気に乗り込んでくるつもりだな。
鉄　ひええ。大掛かりだよ、あんた。それじゃああのケーサツん人に謝ってる一般人は？
先　私服警官の演技に決まってんだろう。
鉄　向こうに救急車が停まってるのは？
先　あれにゃおそらく虚と実の二面があるな。虚は事故に見せかけ、実は立ち入りんときの……
鉄　ひょええ。怪我人覚悟かよぉ。
先　安心しろ、まだ人通りがある。それにこっちは若いもんが多いからな、うかつに踏み込めんというわけだ。
鉄　でも今日は俺と先輩だけだよ。土曜だから社員さんも浜本さんと松村さんだけ……
浜　なにしてんの？　
鉄　あ、ちょっと外が騒がしいなと。
浜　おお、パトカーだ。なんか事故ったのかね。あ、スリップの跡。
鉄　（小声で）手が込んでやがる。
浜　なんか言った？　あ、そういえば、来るとき水道道路のあたりでもパトカーを見たな。
鉄　へえ、偶然ですかね。
浜　なんだろうな。いっぱい止まってて道が塞がれてさ、通れないんだよ。困っちゃうよなぁ。
鉄　広い道じゃないですからねえ。災難でしたねえ。
先　……ちょっ、鉄平、こりゃあまずいぞ。
鉄　ええ、浜本さんも見事に騙されて。
先　巧妙な手ぇ使ってやがる。しかも包囲網は二重になってるみてえだ。
鉄　お役所仕事はあなどれん。
チ　ピンポーン。
鉄　ひっ、も、もう来たのかよ？
先　お、落ち着け。とととりあえず出ろぃ。
鉄　合点だ……はいー、本の雑誌社です。え、はい、ただいま開けます。
先　あ、馬鹿。
鉄　あやば、鍵開けちゃった……新聞の集金ですって。
先　ですって、って……仕方ねえ、応対するしかないだろう。隙ぃ見せんなよ。
新　こんにちわー、新聞の集金に参りましたー。
鉄　あ、はいー……うまく化けてやがらあ。
新　はい？
鉄　あいや、えっと、いくらでしょうか？
新　三千九百円です。
鉄　高えなあ。
新　はい？
鉄　あいや、浜本さーん。すみません、新聞の集金です。三千九百二十五円おねがいします。あ、どうも、五千円、はい、どうぞ……あい、あ、袋ください、新聞入れるやつ……どうも、ではおつかれさまでした……いえ、気にしないでください、ちょっと玄関まで用事があるもので……へえ、立派なバイクですねえ。あ、それではおつかれさまでした……行ったか……よくできた領収書だなあ。

松　お仕事お願いしまーす。
鉄　はーい。
松　そこの方南図書館でこの本を借りてきてください。
鉄　え、外に出るんですか？
松　いや、そうだけど。
鉄　……わかりました。覚悟を決めましょう。
松　覚悟のいることなのか……じゃあこれカードです。
鉄　はい……先輩、どうしよう。
先　行くしかねえだろう。頑張ってくれい。
鉄　またあっしですか。
先　おれはこのあと用事があってな。
鉄　ずるいぜ、こんなときだけ体育会系だよう。
先　ぐじぐじ言うない。
鉄　うし、あっしも江戸っ子だ。
先　おめえ千葉出身だろう。
鉄　生まれは小岩でさあ。江戸川区でさあ。
先　あ、そう。
鉄　ちぇっ、出鼻くじかれた気分だなあ。そんじゃ、行ってきまあす……自転車で行くかな。じゃあガレージに……ひょええ！　出口に自転車停まってらあ。警視庁って書いたある。なるべく静かに通り過ぎようね……ああっ、どどうも。
警　こんにちわ。
鉄　なんで鉢合わせちゃうかなあ……あっども、おつかれさまです。
警　はい。
鉄　これえっとあのあのここ、なんか事故とかあったんですかねえ……なに喋ってんだおれは。
警　ええ、少し……ね。
鉄　はあ、そうですか……おいおい、なんか意味深だよお……えとえーっと、スピード出てたんですかねえ、あいや、そういうわけでもなく？　はあ、あ、分かれ道、それじゃぼくこっちなんで、失礼しますぅ……ふうっ、焦ったあ。にしてもやっぱり、挙動不審だったなあ、あの警官。

鉄　ただいま戻りましたー。
松　お帰りなさーい。
鉄　こちらが借りてきた本と、カードです……先輩先輩。
先　おかえんさい、無事だったか。
鉄　え、えらいことが。ちょっと見てくだせえ。
先　なんぞ動きでもあったか……あれ？
鉄　ごらんの通りで、ええ。あっしが図書館行ってる十分かそこらのあいだに、見事に姿を消しちまったん。パトカーも警官もなんも。
先　俺もちょいと目ぇ離してたが、いやまったく気がつかなんだ。
鉄　ちょいと先も見てきたんですが、影も形もなくってね。いったいぜんたいどうなってんのか……
先　いま何時だい？
鉄　へ？　時間？　えー、もう六時前ですがね。それがどういう……あ！
先　わかったか。
鉄　サッカー見に帰っちまったんだ！
先　バカやろう！　んなことあるかあ！
鉄　うう、じゃあどういうこって？
先　真央ちゃん見に帰ったに決まってんだろうっ！
鉄　あっしはミキティー派ですがね。
先　なにはともあれ、さっさとゴミ出ししてけえるぞ。
鉄　合点だ。
（フィクションです）
      
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   <title>３月２０日</title>
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   <published>2007-03-23T10:35:38Z</published>
   <updated>2007-03-26T03:59:40Z</updated>
   
   <summary>本屋大賞間近のこの忙しい時期に一週間も休んでしまい助っ人仕事がたまってるのではな...</summary>
   <author>
      <name>本の雑誌社</name>
      
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   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://column.webdokusho.com/koushin/helper/">
      本屋大賞間近のこの忙しい時期に一週間も休んでしまい助っ人仕事がたまってるのではなどと思っていましたが、そんなことはまったくなく、自分ごときがいなくても世の中は順調に回っています。
新人助っ人さんが毎日入っていて、みんな仲良くなってる風です。
「イッシー」「ヤッシー」「サッシー」「ケイティー」
知らないうちに全員のあだ名がついています。ぼくには暗号です。
「サッシー、先週のさ～」
「あ、そうそう。ねえケイティー」
「はははは。だよねー」
な、仲間に入れてけれ～。

今回の助っ人は強力です。今日入っていた二人に話を聞いてみると、サッシーとケイティーは小さな頃から本の雑誌を読んでいたといいます。二人とも十年前から読み続けていると……
「それは、えっと小学……」
「四年生ぐらいから、ですかね」
すごい。本の雑誌を読む小学生……うーん、想像できない……。

サッシーは一年生です。はじめて来たときよりはずいぶんなれてきたようですが、まだ少し遠慮や緊張した感じがあってじつに初々しいです。純真です。自分にもこんなときがあったんだなあとしみじみします。
サッシーもこれから浜田さんや杉江さんにいじくりまわされて変わっていってしまうのでしょうか。それだけは避けてほしいものだと思います?
      
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   <title>３月１９日</title>
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   <published>2007-03-23T10:34:49Z</published>
   <updated>2007-03-26T02:37:30Z</updated>
   
   <summary>ごぶさたしております。インフルエンザでツメツメをドタキャンしましてから一週間経ち...</summary>
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   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://column.webdokusho.com/koushin/helper/">
      ごぶさたしております。インフルエンザでツメツメをドタキャンしましてから一週間経ち、全快したので中野に戻って参りました。
みなさんから「もう来ても大丈夫なの？」と心配の言葉をかけてもらい、ああこんな迷惑者にも優しくしてくれるなんてと感動に打ち震えていると、次に声を潜めて「それで、飲んだの？」と聞かれます。
こればっかりはココアや納豆みたいに「ちょっと試してみようかしら」とはいかないものですから、ますますその効用が気になるという心理なのでしょう。
ぼくは健康体ではありませんが（当然）二十歳の丈夫な男子、ということでタミフルを処方してもらいました。呆気ないぐらいにすぐ熱が下がりました。異変は全くありませんでした。

発病したのは旅先の水戸でした。なんで水戸？　それは納豆早食い大会を見物するためです。参加もしようとしていたのですから呑気なものですね。しかし時間を調べずに行ったので結局ほとんど見られませんでした。病気をしに出かけたようなものであります。
納豆工場見学の予定を切り上げて早々に下宿に帰りました。このときは単なる風邪だと思っていたので厚着をして布団に入って目覚ましをかけて寝ました。
それから目覚ましが鳴るまで、覚醒と水分補給と幻覚と入眠とシュールな夢が混濁し、順番関係なく訪れます。時計の進みが遅く、秒針はちゃんと動いているのに経過はすさまじく遅く、世の中か時計のどちらかが狂ってるのだと思いました。
なんのことはない、自分の感覚が狂っていたのでした。それに気づけない苦しみです。テレビを付けてればまだましだったでしょうか。一人で病気になることの恐ろしさを身にしみて覚えました。
あるいはインフルエンザ自体に幻覚作用があるんじゃないかと、いまは思います。よくわかりませんが。
      
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   <title>３月１日</title>
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   <published>2007-03-05T10:12:00Z</published>
   <updated>2007-03-22T06:50:02Z</updated>
   
   <summary>自転車は軽車両なので車道を走りましょう、とのおふれが出ているということをわたくし...</summary>
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      自転車は軽車両なので車道を走りましょう、とのおふれが出ているということをわたくしつい最近知りまして、それからはなるべく歩道を避けて一段低い車道側を走っております。
ああ、これはこれでなかなか快適だな脇道から飛び出してくる人を気にしないで済むし、などとのどかに走っていると、右側を高速で通り過ぎる影、って当たり前です車道ですものね、注意しながらあのはじっこの白線の辺りをまっすぐ行っていると、まあ、たいていの場合は安全なんですが、これも結構びくつくわけでして、なんといってもトラック、このトラックのでかいこと。郷里の母は「けっしてあれの後ろを走ってはいけないよ、決してだよ」と恐ろしい顔で強く警告していたものですが、なるほどこれはなかなか、歩道から見るのより迫力がちがいますね、おおー、すげー、なんて感心してる場合じゃない、さらに路肩に寄って走るのですが、こちらが寄った分だけあっちも寄ってきます。
おいおい。魚住っファウル四つだぞ！と言いたくなるほどのパワープレイでありまして、しかし文句を言おうにも相手はガラスの向こう、コミュニケーションが途絶されているわけでしてこちらの悲痛な叫びも通じません。というか、右ハンドルなのでこっちの存在にも気づいていない？
いやはや難儀なものだよっこらしょと、歩道に乗り上げちんたら走っているのですが、これでは歩いているのと変わらないではないか、もっと速く走りたいぜー！　という本能的衝動に突き動かされ、車道に降り立つわけですが、むう、今度はタクシーのお出ましです。
右手すれすれを走り去っていくカラフルカー、こすりつけんばかりのその動きに、わたくしを雑巾かなにかと見間違えているのではと疑います。たとえれば足にすり寄ってくる猫、ゴロニャアゴゥと体を押しつけるその仕草は愛らしいことこのうえありませんが、こちらの猫にそんなことされた日にはたまったもんじゃありません。
そんなにまでして身を寄せたいとは、タクシーの運転手は寂しがり屋なのでしょうか。小さな箱に閉じこめられ、排気を吸いながら一日中運転をし続ける……華やかに飾り立てた大都会東京の闇がここに見えた気がしました。うーむ。

昨日が校了、となると今日は図書館お礼参りです。毎月毎月ありがとうございますと、本を返却に回ります。一部期限切れをしているものもあり……そんなときはお詫び参りとなります。
今回は渋谷から新宿、珍しく中央区の本もありまして、けっこう遠方、でも電車で行っても歩くの面倒だし、と自転車で出かけました。上に書いたような文句をぶつぶつ呟きつつ、中央区にはいったもののここいらはなぜかしらん、四車線で一方通行みたいな道がたくさんあります。変な街ですね。水路時代の名残でしょうか。

日本橋図書館前では小学生がわらわら遊んでいます。どうやら日本橋小学校と建物がくっついているようです。駅とくっついてる図書館もありました。合併ブームでしょうか。
この施設は外観が西洋風で格好が良く、不審者をよせつけない威厳に満ちています。不審者ではないぼくですら入るのをためらってしまいました。
本の返却と松村さんに頼まれていたパスワード登録を済ませてから、館内をぐるりと見わたしてみたしたが、棚や机などの配置が整然としていて、かつゆったりとくつろげる、また展示室（このときはオードリーヘップバーン展。映画関係の書から出演作の原作などなど）もあり、近頃の図書館は実にススんでいるのだなあと思いました。今度はぼくのアパートに合併してくれないかしらん。
      
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   <title>２月２６日</title>
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   <published>2007-02-27T09:58:26Z</published>
   <updated>2007-03-22T06:50:03Z</updated>
   
   <summary>「自転車で下関まで行く！」 こう宣言したのは、はい、事実です。 自転車旅行を決め...</summary>
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      「自転車で下関まで行く！」
こう宣言したのは、はい、事実です。
自転車旅行を決めたときからネットで日本中を走り回っているツーリストたちの数々のサイトを覗かせてもらい、これなら自分でも行けるかなと判断、いま思えばなんと安易な判断だったか、その勢いのまま酒場で「行っちゃる！」と高らかに叫び、周りは「おお、下関！」とはやし立て、当人は「ま、本州のはじっこくらいまでは行かないとかっこつかないもんね」といっぱしのツーリスト気取り。救いようもなく自信過剰です。
さてさて翌日、完全装備にて出発したわたくしは、中野から世田谷に入る段になって「あ、なんかやばい」神奈川県に到着して「あかんあかんあかん」箱根の坂を上りながら「しぬしぬしぬ」と重度のいっぱいっぱい状態になっていました。その念仏のような言葉が始終この旅行につきまとっていたといってよいでしょう。
また、「千里の道も一歩から」、これは遠き道のりにひるんでなかなか踏み出せないでいる人にかけてあげるべき言葉ですが、自分の場合、宿が見えるまでこれを自分自身にかけ続けていました。そうしないと挫けそうなのです。あまりの精神疲労に、今日泊まるべき宿が無くなっているのではないか、山に囲まれた地に一人ほっぽり出されるのではないかと不安がつのります。しょっぱなのところで、第一に信じるべき自分が信じられなくなり、以降、疑心暗鬼の雪崩が気力を奪っていきました。
それを押しとどめたのはユースホステルのご主人たちでした。ペンション風ありグランドホテル風あり一軒屋風あり寺ありと、じつにさまざまな形がありましたが、どこの方々もあたたかく迎えてくれたのです。こんな意気地なしの若造でも迎えてくれる人がいる、待っている人がいる、それはとても嬉しいことでした。主人たちや相部屋になった人々とも話を交わし、それも楽しかったです。たぶん、これが他の宿泊施設だったら、途中で挫折してしまったかもしれません。
え？　挫折したじゃないかって？　岡山で引き返してきたじゃないかって？
確かにそうです。けれど、これは当初から目的を持って出発した旅行ではありませんでした。山口に行く、なんていうのも、仮の目標であって、大事ではありません。でもみんなはぼくを責めます。「へっ、だらしねえの」「やっぱてっぺいはてっぺいだな」ひどいっ。ぼくだって頑張ったのに。つらいときも、挫けそうなときも、一生懸命こぎ続けたのに……
あれ？　この旅行は誰のためなんだったっけ？
自分自身のため、ですね。それなら、誰になんといわれようと、まあ、構いませんね。誰かに評価してもらうことも、ないわけですね。ははは、勘違い勘違い。
それでは、自分はこの旅行で満足したのか？　いえ、むしろ、不満足な点が増えました。もっと滞在したい、という気持ちがあったんですが、なにぶん計画もろくに立てなかったため、効率的に回ることができず、またアクシデントこそ少なかったものの、予測していなかった要素が多かった。坂に風です。泣きそうになりながら、実際これに雨が加わったときは泣きながら向かっていきました。ただでさえいっぱいいっぱいなのに、これではもういっぱいいっぱいがいっぱいでした。そんななか、宿泊地にたどり着くので精一杯でした。山の中にあるアヤシい寺や店に、目が向くものの、東京から出ると看板から店までが遠いこと遠いこと。寺などは距離も書いておりませんので、しかも山の道、なんだか獣のにおいがする。というわけで、わたくしはほとんど寄り道をしない優良小学生のような旅行を続けていたのです。いま思うと実にもったいない。いつかまた、リベンジをしたいと願っております。
今度は電車がいいなあ……え？　徒歩で？
      
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   <title>【第１２日目】高野に向かって走れ！　ねばねば納豆紀行篇</title>
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   <published>2007-02-26T00:51:36Z</published>
   <updated>2007-06-01T09:11:40Z</updated>
   
   <summary>関口鉄平です。 最終日です。今日は直島の地中美術館に行き、行きと同じ道を戻って岡...</summary>
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      <![CDATA[関口鉄平です。

最終日です。今日は直島の地中美術館に行き、行きと同じ道を戻って岡山へ、五時の新幹線で東京へ帰るつもりです。下関へは結局たどり着けませんでした。ごめんなさい、なぜか謝りたい気持ちです。

さて朝９時２２分の便へ乗ろうと、７時に起床、４０分後に岡山を出発、宇野まで４０キロ弱です。港手前の坂に焦りつつ、滑り込みセーフでフェリイに乗れました。今日が最終日だと思うと俄然脚が回るのは不思議という他ありません。直島の宮浦港へはすぐ到着。待ち合い所のパンフを見ると、地中美術館だけではない、いろいろあります。地中だけパッと見てパッと帰ろうと思っていたところでしたが、こりゃいいってんで、ついでに寄ることにしました。

まず家プロジェクトなるものを観覧しました。趣きある民家の中に美術館がひょっこり現れます。でも外観は民家だったり、寺だったり。中の展示場はいままでの自分の美術館観をレボリューションする素晴らしいものでした。楽しかったあ。

それからベネッセの美術館と、地中美術館を訪ねました。地中美術館のデカい珠に身を震わせました。どちらも、作品を囲う建築物に力を入れた、見る方も歩きながら楽しめる場所でした。

移動はバスです。自転車は宇野港に置いてきたので、身軽でよかったと思う反面、この島の絶景をもっともっと隈無く味わいたかったと思いました。道道に置かれている奇妙キテレツなオブジェも、バスより自転車の方がじっくり観られたでしょう。

明日から四月くらいまでまた別のアートも催すらしく、制作中の建築物や、制作者の学生らしき若者たちがそこここで見受けられました。島全体がアート色に、染められてはいましたが、生活感も当然ながらあり、なんとも不思議な街でした。それに今日は快晴！　お天道さまに大きくふりかぶって感謝感謝です。緑と青と、他にもいろいろな色がそこらじゅうでキラキラ輝いていました。

帰りに逆風が吹き出し、新幹線に間に合わんと頑張ってラストスパート、思ったより早く、早すぎるくらいに岡山駅に着きました。輪行するために、相棒のワニを輪行袋に詰めます。これが、思いのほか苦戦を強いられました。病院を嫌がるペットを籠に入れているような気持ちになりました。ごめんねごめんねちょっとがまんしてね、駅の片隅で油にまみれ、これまたギリギリで収納終わり、新幹線に乗り込みました。車窓からの風景を一枚、パシャリ。

さて、午後１０時、実家のある千葉、幕張本郷に着きます。あとはバスで家の近くまで行きます。出発の日になかった月が、今夜は半月です。この帰り道がまた、いいんですね。また旅をしたくなります。
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   <title>【第１１日目】高野に向かって走れ！　ねばねば納豆紀行篇</title>
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   <published>2007-02-23T00:46:00Z</published>
   <updated>2007-06-01T09:12:06Z</updated>
   
   <summary>本州のはじっこに行くはずがＵターンしちゃった関口鉄平です。 挫折しちゃった関口鉄...</summary>
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      <![CDATA[本州のはじっこに行くはずがＵターンしちゃった関口鉄平です。

挫折しちゃった関口鉄平です。

しまなみ海道の朝を渡り、尾道へ。尾道ラーメンを食す。うまい。背あぶららしきものがたっぷり浮かんでいるが、スープがあっさりしているので、しつこくない。なんだか得した気分。

雨に追われるようにして岡山へ。尾道の坂道をたくさん観光し、「放課後の、実験室」と言いながら時をさまよいたかったのですが、遠くから眺めただけでさようなら。またいつか来るぞ。

岡山のユースに宿泊。夜の街に出て散策。林檎とチーズのパンがおいしかったです。すげえおいしかったです。駅のなかのパン屋です。おすすめです。

商店街に入りました。このなんともいえない感じ、夜七時の商店街が僕は大好きです。しまう店あり開ける店あり。それにこの商店街が長いこと。ゆうに一キロはあったでしょう。いい街だなあ、岡山。

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   <title>【第１０日目】高野に向かって走れ！　ねばねば納豆紀行篇</title>
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   <published>2007-02-22T00:43:17Z</published>
   <updated>2007-06-01T09:13:11Z</updated>
   
   <summary>挫折だらけの自転車野郎、関口鉄平です。 目覚ましは七時に鳴ったはずなのに、起きた...</summary>
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      <![CDATA[挫折だらけの自転車野郎、関口鉄平です。

目覚ましは七時に鳴ったはずなのに、起きたら九時。おやおや。出発は十時です。牛丼やうどんなどを食いつつ、松山から今治へ。

そろそろしまなみ海道への道に来るかな、と、歩道に乗り上げて一時停止したとき「バキッ、コロン」ナニカが壊れて落ちる音がしました。絶望的な気分で振り返ると、リアバッグの荷台に取り付けている部分が取れていました。どうやら歩道脇のガードレールにバッグをひっかけたようでした。

自転車を広い場所に連れていきましたが、もう完全に壊れてしまい、修復不可能です。杉江さん、待ち望んでいたアクシデントですよ。

まずガムテで応急処置を試みるも、馬鹿に重いこのバッグ(荷物の半分が入っている)を支えきれるはずもなく、断念。試行錯誤の末、紐でくくるしかありませんでした。でもうまくやらないと安定せずに危ないし、紐も頑丈ではありません。なんとか、縛りました。うん、よく出来た。段差に揺れるものの、まあ気にはならない、紐も伸びる素材なので多少は行けるか。しかし、歩道をのろのろと漕いでいてすぐに気がつきました。バッグがペダルをまわす足のかかとに引っ掛かるのです。普通ペダリングは親指の付け根でするものですが、これでは、かかとの部分で漕がなくてはいけない。なかなかスピードがあがりません。ただでさえイッパイいっぱいなのにい。泣き言が増えます。それに、やっぱりなんか気になって、車道を走れない。ただ背に腹は変えられませんから（いっそのことバッグを送りかえしてしまおうとも思いましたがそれでは旅行が続かない）仕方なくこのままのろのろ走行。

そうこうしているうちにしまなみ海道に到着。重い気分のまま上り、橋に上がりきったときの景色！　高揚してカメラを乱写してフィルムがなくなってしまいました。いやあ、瀬戸内海は綺麗ですねえ。島々が映えています。地味いな島なのに、思わずダイビングして上陸したくなるほどいい島っぷりです。じつにいいっす。こんな綺麗な海を汚してはいかんと、この旅で初めて環境的な思いを抱きました。ありがとうしまなみ海道。

島々を伝いながら、生口島のユースに宿泊です。今日は９４キロでした。夕焼けもいかったなあ。多々羅の道の駅で食べたお好み焼きもデカいうまい安いで大満足、来島海峡大橋で納豆も食べたし、いい日でしたね。

明日は岡山へ行くつもりです。明後日に直島に行って、そのまま東京へ帰るつもりです。新幹線か何かで輪行か。あれ？　当初の目的は…。

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   <title>【第９日目】高野に向かって走れ！　ねばねば納豆紀行篇</title>
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   <published>2007-02-21T01:02:11Z</published>
   <updated>2007-06-01T09:13:39Z</updated>
   
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      <![CDATA[昨夜海岸寺にて、広大な部屋を与えられ、エアコンではなかなか暖まらず、布団を四枚乗せて寝ました。

朝起きると、布団が重いのと、あと咽が痛い。なんかだるい。すわこれはと、キンタマチェック、ううむ、なる、ふにゃけてないところから推してするに、まだ風邪をひいてはいないようだ。

出掛けたのは朝八時。清新な空気に際だつ車の排気、ああ、咽が痛い。休み休み、ひたすら松山へこぎ続ける。数々目に入るうどん屋。しかし一旦止まるとそのままになりそうなので、手持ちのパン類でさくさく栄養補給即出発。だが体の節々が痛み始める。か弱い体で無理をしたツケがまわってきたのか。ケツも痛い。挫折という文字がちらつく。電車で輪行も可能なのだ。どうしよう。どうしよう。ああ、大ピンチ。

そして解決策はというと、単純、ただ無心にこぎ続けるだけです。色々考えるのはすべて逃げの思考なので、もうひたすら松山へ向かって一直線です。

四時半に松山に到着。計１２２キロでした。つまりは、やればできるのですね。体も快調。ははは、成長。

松山という街は、実にゆきわたっている街だなあと思います。何が、というと、往来をする人々のマナーだとか、歓楽街の慎ましくかつギラギラしてるところだとか、ちょっと歩き回っただけで断定なんかできないんですが、とかく不快さがない街です。観光地として、非常に居心地がよいです。

道後温泉に行きました。道後温泉駅は素敵な造りで、モッダーンさがよく出ています。坊ちゃん列車があるように、ここは漱石ゆかりの地です。そう言われればなんとなくブンガクの薫りが…するようなしないような。

道後温泉は快適で、至れり尽せり、いい湯で、格式ある大銭湯という感じでした。

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