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3月26日

午後一時五分前、作業机の上にノートパソコンが置かれています。
「あ、ちょっとそこごめんね」
浜田さんが忙しげにパソコンをいじっています。
鈴木先輩が出社してきました。
「先輩先輩、持ってきてくれた?」
浜田さんがいつにない親しさを込めて先輩に詰め寄りました。先輩は鞄からCDを取り出しました。
「キュールリ?」
「ばか、くるりだよ」
「どうしたんですか、それ」
「いいのよ鉄平は気にしなくて」
浜田さんは「ああ忙しい忙しい」と言いながらCDのデータの読み込みをはじめました。その左手にはちっこい機械、コードはパソコンに繋がれています。
「あー、このiBookってばiTUNE使えないじゃないのよ」
「インターネットに接続してみたらどうですか」
「さすが鈴木先輩」
浜田さんはみたこともないようなテキパキさでケーブルを接続、「わー、できたできた」おおはしゃぎをしています。
「浜田さん、なにしてるんですか?」
「みればわかるでしょう! iPodにくるり入れてんのよ」
いや、それはわかりますが……なぜいま?
「ふふふ、いいでしょお」

「なあ、これさ」
浜田さんと入れ替わりに杉江さんがやってきて、iPodを見ながら小声で言いました。
「いつのまにか中身が全部尾崎になってたら、どうだろう?」

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