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3月19日

ごぶさたしております。インフルエンザでツメツメをドタキャンしましてから一週間経ち、全快したので中野に戻って参りました。
みなさんから「もう来ても大丈夫なの?」と心配の言葉をかけてもらい、ああこんな迷惑者にも優しくしてくれるなんてと感動に打ち震えていると、次に声を潜めて「それで、飲んだの?」と聞かれます。
こればっかりはココアや納豆みたいに「ちょっと試してみようかしら」とはいかないものですから、ますますその効用が気になるという心理なのでしょう。
ぼくは健康体ではありませんが(当然)二十歳の丈夫な男子、ということでタミフルを処方してもらいました。呆気ないぐらいにすぐ熱が下がりました。異変は全くありませんでした。

発病したのは旅先の水戸でした。なんで水戸? それは納豆早食い大会を見物するためです。参加もしようとしていたのですから呑気なものですね。しかし時間を調べずに行ったので結局ほとんど見られませんでした。病気をしに出かけたようなものであります。
納豆工場見学の予定を切り上げて早々に下宿に帰りました。このときは単なる風邪だと思っていたので厚着をして布団に入って目覚ましをかけて寝ました。
それから目覚ましが鳴るまで、覚醒と水分補給と幻覚と入眠とシュールな夢が混濁し、順番関係なく訪れます。時計の進みが遅く、秒針はちゃんと動いているのに経過はすさまじく遅く、世の中か時計のどちらかが狂ってるのだと思いました。
なんのことはない、自分の感覚が狂っていたのでした。それに気づけない苦しみです。テレビを付けてればまだましだったでしょうか。一人で病気になることの恐ろしさを身にしみて覚えました。
あるいはインフルエンザ自体に幻覚作用があるんじゃないかと、いまは思います。よくわかりませんが。

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