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3月1日

自転車は軽車両なので車道を走りましょう、とのおふれが出ているということをわたくしつい最近知りまして、それからはなるべく歩道を避けて一段低い車道側を走っております。
ああ、これはこれでなかなか快適だな脇道から飛び出してくる人を気にしないで済むし、などとのどかに走っていると、右側を高速で通り過ぎる影、って当たり前です車道ですものね、注意しながらあのはじっこの白線の辺りをまっすぐ行っていると、まあ、たいていの場合は安全なんですが、これも結構びくつくわけでして、なんといってもトラック、このトラックのでかいこと。郷里の母は「けっしてあれの後ろを走ってはいけないよ、決してだよ」と恐ろしい顔で強く警告していたものですが、なるほどこれはなかなか、歩道から見るのより迫力がちがいますね、おおー、すげー、なんて感心してる場合じゃない、さらに路肩に寄って走るのですが、こちらが寄った分だけあっちも寄ってきます。
おいおい。魚住っファウル四つだぞ!と言いたくなるほどのパワープレイでありまして、しかし文句を言おうにも相手はガラスの向こう、コミュニケーションが途絶されているわけでしてこちらの悲痛な叫びも通じません。というか、右ハンドルなのでこっちの存在にも気づいていない?
いやはや難儀なものだよっこらしょと、歩道に乗り上げちんたら走っているのですが、これでは歩いているのと変わらないではないか、もっと速く走りたいぜー! という本能的衝動に突き動かされ、車道に降り立つわけですが、むう、今度はタクシーのお出ましです。
右手すれすれを走り去っていくカラフルカー、こすりつけんばかりのその動きに、わたくしを雑巾かなにかと見間違えているのではと疑います。たとえれば足にすり寄ってくる猫、ゴロニャアゴゥと体を押しつけるその仕草は愛らしいことこのうえありませんが、こちらの猫にそんなことされた日にはたまったもんじゃありません。
そんなにまでして身を寄せたいとは、タクシーの運転手は寂しがり屋なのでしょうか。小さな箱に閉じこめられ、排気を吸いながら一日中運転をし続ける……華やかに飾り立てた大都会東京の闇がここに見えた気がしました。うーむ。

昨日が校了、となると今日は図書館お礼参りです。毎月毎月ありがとうございますと、本を返却に回ります。一部期限切れをしているものもあり……そんなときはお詫び参りとなります。
今回は渋谷から新宿、珍しく中央区の本もありまして、けっこう遠方、でも電車で行っても歩くの面倒だし、と自転車で出かけました。上に書いたような文句をぶつぶつ呟きつつ、中央区にはいったもののここいらはなぜかしらん、四車線で一方通行みたいな道がたくさんあります。変な街ですね。水路時代の名残でしょうか。

日本橋図書館前では小学生がわらわら遊んでいます。どうやら日本橋小学校と建物がくっついているようです。駅とくっついてる図書館もありました。合併ブームでしょうか。
この施設は外観が西洋風で格好が良く、不審者をよせつけない威厳に満ちています。不審者ではないぼくですら入るのをためらってしまいました。
本の返却と松村さんに頼まれていたパスワード登録を済ませてから、館内をぐるりと見わたしてみたしたが、棚や机などの配置が整然としていて、かつゆったりとくつろげる、また展示室(このときはオードリーヘップバーン展。映画関係の書から出演作の原作などなど)もあり、近頃の図書館は実にススんでいるのだなあと思いました。今度はぼくのアパートに合併してくれないかしらん。

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