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第132話   ぎゃ~!…最終回です!

 最近、めっちゃ気になっているTVCMで、モデルのハマチは…と言うのがあるねんけど、なんでモデルがハマチなんやろぉねぇ?
 先日、某TV局全国ネットの情報番組を見ていたら、今朝はネタ切れなのでこれ!…と云うようなラーメン特集をやっていた。東京の何処かの鮎を入れた鮎ラーメンの店の紹介だ。若い美人のかわゆいアナウンサーが原稿を読みながら時間が押しているか必死で喋っている。「このラーメンに入れる鮎は飛騨こうざんから取寄せています!」…と言った。飛騨こうざん?ヒダコウザン?飛騨鉱山?…?初耳の地名やね。是非、一度行って見たい所やね。まさかねぇ…飛騨高山とちゃうよねぇ? 
 でもそんな事を気にしたらアカン。この道数十年の超ベテランアナウンサーでもとんでもない事をいうのだから。某局全国ネットのラジオを駅前の深夜のタクシー乗場で聞いていた。ベテランアナが「最近は昔懐かしいオート三輪(関西ではバタコ)を見ませんねぇ。今朝、テレビをつけていたらそのオート三輪が映っていたんですよ!懐かしかったですねぇ!朝の連続テレビ小説…てるてる坊主!」…と言った。そりゃ上の句で「てるてる」…と振られたら下の句は「ラーメン」…でも「豚まん」…でもない。誰が考えても「坊主」…なんやけど、この場合はちょっとだけちゃうと思うのですがワタクシ何か間違っているのでしょうか?

 2003年9月21日(日曜日) 曇/最高気温…22.1℃
 なんとぉ!最終回に相応しい客が海遊館から乗って来た。
 極道である。ヤクザだ。暴力団。それもよりによって恐い顔をした奴が二人も。フィリピン人の女も二人連れている。
(なんで、ヤクザやと分かんねん?)…と言う質問もあると思うが、客の指定の行先が大阪市内の極道事務所だから恐らく、フィリピン人の女を連れて遊びに来た大阪府警の刑事ではないと思う。フィリィピン人の女二人とヤクザBが後ろに座り、一番悪そぉ~な(頭も)ヤクザAがウエちゃんの横のシートーに座ってしまった。歳は一緒ぐらいだろうか?向うがちょっと若いかも知れない。
「タクシーはどないやねん?」
 とヤクザAがウエちゃんの目を見据えて聞いて来た。
「暇やなあ!」…とウエちゃんもヤクザAを見据え返すと、
「ワイらも暇でなぁ、困っとんねん!」…とヤクザAは前を向き溜息を吐いた。
「ほぉ~、極道も暇かいなぁ?」
「暇やねん!」…とヤクザAが言って間髪を入れずに、
「こらぁ、運ちゃん!おのれぇ誰にタメ口聞ぃとんねん!南港へ沈めたろかぁ!」
 とヤクザBが大きな声で言って来た。
「お客さん、南港でっかぁ?懐かしい響きやなぁ!南港か…(遠い目)」
 しかしその間もフィリピン人の女の二人はタガログ語で何か必死に喋って「ワッハハハハハ!」…と大笑いをしている。
「辞めとけやぁ!この運ちゃんは根性が座ってるわぁ!運ちゃんの目見てみぃ。お前より各上じゃ!ボケェ!お前が道頓堀の戎橋の下へ沈められんどぉ!」
 とヤクザAが横から助けてくれた。
 しかしウエちゃん、別に根性が座っているのではない。ちょっと熱ぽっかったから強力な解熱剤を飲み意識が朦朧としていたので、1錠100mmgのカフェイン錠剤を2錠も飲んで朦朧と超覚醒が行ったリ来たりしていただけなのである。
 しかしなんとなく親切なヤクザAさん、もし今度乗って来たら御礼を言っておこう。しかし、タクシーの場合は、見ず知らずの人で同じお客さんを乗せるという確率は1%以下である。恐らく一生死ぬまで同じ大阪にいてもヤクザAと遭遇する事は絶対にない筈である。…と沈められかけた南港のドドメ色の海を築港第一突堤から眺めながら、ちょうど10年前の今日の事を思い出してしまった。もうあれから10年も経ってしまったのか…(遠い遠い遼に遠い…目)。

 1993年9月21日(曜日失念!) ド快晴/最高気温…32℃超ぐらい
 なぜか沖縄にいる。それも沖縄一の大都会の那覇にいる。本日の宿は那覇市内の小高い丘の上にある某高級ホテル。ホテルでのんびりするだけなので、アーリーチェックインとレイトチェックアウトをホテルに伝えて正午前なのに空港からタクシーで直行。近距離乗場から乗ったのに毎度の事とは言えタクシーの運転手が「観光どうね?」「土産は?」「サンゴいらんねぇ?」「フィリピンいるさぁ!」「ナイチギャルもだょぉ!」ちゅちょっねぇ~!…と執拗なセールスをかけてくる。鬱陶しいのでトカちゃんのような顔をしたタクシー運転手に「こらぁ、おのれぇ、何処の組にミカジメ出してやっとんねん?」…と脅し上げたら突然に大人しくくなる。この丘の上のホテルはツアー客や団体客をとらない!部屋に時計がない!客待ちタクシーは入れない!…ので有名な高級ホテルだ。部屋に時計がないのは「時間を忘れてください!」…というのがキャッチコピーなのだ。しかし、時計がないと言うのははっきり申し上げてどれだけ不便か。不安か。余計に時間が気になり落ちつかなくなる。
 部屋に入りエアコンを入れるがちょっと暑い。まぁ、えぇか!…とホテル内のレストランで昼食。部屋に帰るとまだ暑い!気になりながらもプールへ行き1時間ほどプールサイドで昼寝。プールサイドの客はワイ一人と地元の航空会社のCAだと言っている美人でスタイル、バッチ・グーの三人組。部屋に帰るがやっぱり暑い!フロントへ連絡して大至急に営繕の人に来てもらうように頼む。来ない!もう一度フロントに電話。まだ、来ない!しかしここは沖縄焦ってはいけない。ウチナータイムにテーゲー主義の街だ。一階フロントへ出向いて二度ほど頼むが、心地良い元気な返事だけで動かない。もう一度フロントへ降りて行く。内線電話2回にフロントへ3回、合計5回目である。流石のウエちゃんも堪忍袋の尾を切ってもう一回縫ったけどまた切れた!
「こらぁ、われぇ、たいがいにせぇよぉ!舐めてんのかぁい!」…とフロント前で大声を出して横山のやっさんのように右手左手、左足右足を振り上げていた。すると「兄ぃちゃん!ニィちゃん!」…と聞き覚えがある声だ。ウエちゃんの右肩をトントンと叩く。ん…?と思って振り返るとそこには痩せ細った体と顔にヨット帽を被った顔色の悪いオッさんが立っていた。
「オマエなぁ、怒る時はなぁ、気合を入れて相手を殺す気でやらんかぁい!えぇか、アウトから入ってインをついて、逃げきるんや!」…とワケが分からん事をいいだした。フロントにもウエちゃんの代りに暴れてくれた!ほぉ~、やっぱり、ホンマもんは違うのぉ!…と感心して見ていたら「よしゃ!ホナ!」…と言い残して独特のガニマタ歩きで靴のヒールの音を鳴らしてティールームへ入って行った。御礼を言おうと追いかけて覗き込むと、めっちゃ恐そぉな人に囲まれて大声で話しをしていたのでそのまま部屋へ帰り、NHKで大相撲を見て米軍放送で大リーグとNBAの録画放送を見る。
 まぁ、狭い大阪。タクシーに乗っていればタクシー運転手の天敵なので何時かは又逢えるだろうと思っていたけど、二度と逢う事もなく逢える事もできなくなってしまった。
 この連載、横山やすしで始まって横山やすしで終わる事になる。いやいやいや、3年間どぉもすんまへん!怒っこるでぇ、しかし!メガネ、メガネ……。

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