小田原の文殊婦人が手土産を置いて行った。
彼女がウエちゃんへの手土産として持って来たのが小田原限定販売の、遠方からでもワザワザ買いに来るという病気なら何でも効くという幻の秘薬。商品名が名古屋や山口土産のお菓子によく似ている。文殊婦人は普段から腹具合が絶好調のウエちゃんの為に持って来てくれたのだ。ホンマにありがたい。
北九州のバッテン小倉は、舌が痺れて胃腸が麻痺するくらい辛くて美味いめんたいこを持って来てくれて『ち』に点々が滲むほど絶好調!
「何か持って行きますけど、ウエちゃんは何がお好きですか?」
とよく聞かれる。
ウエちゃんがいっちゃん好きなんは、軽くて長方角で風が吹くとヒラヒラ~と飛ばされるようなモノである!あっ!気は使わないで下さいよ!お気持ちだけでホンマにもぉ、けっこうでっさかいに…。
激辛凄美味めんたいこを食べて、小田原限定販売の秘薬を飲み続けて数日が過ぎた。胃痛も少なくなり通便も固くなってきて絶好チョ~!…ん?…ひぇ~~~!
ウエちゃんはここ半月ほどは野菜炒めもサンマー麺も、もやしキムチも食べた記憶は一切ない。糸蒟蒻も食べてへん!それが何故か出て来たんです。長ぁ~~~い、モヤシみたいな糸蒟蒻が!うぅぅぅ…!
思い起こせば、最後にお尻の穴にセロハンテープを貼って、ガッコへ提出したんは35年前の小学校6年生の時。それも愛犬メリーちゃんを追いかけて、嫌がるメリーちゃんのケツにテープを貼って提出したのが最後やった。あぁ~、メリーさん、メリーさん!その数日後から数ヶ月に渡ってワイは、虫下しの薬を強制的に飲まされていたんを思い出す。
それでその長ぁ~~~い、糸蒟蒻風のモヤシは途中で切れて、中へ入ったんやけど大丈夫ですかねぇ?永年、寝食を共にした連れ合いやから心配で心配で…
突然に我家の風呂が壊れた!
外にあるガス給湯部分が壊れたらしい?天然顔黒の嫁が、ガス大手メーカーのX社の人を呼んで至急に見積りを取る。めっちゃ、高いらしい。
嫁はここで大阪のオバはんに変~身!タウンページを開いて中小メーカーのZ社に見積もりを依頼。なんとその差額が10万円!顔黒嫁は飛跳ねて歓喜の舞!
3日後の昼前、寝ていたら電気屋のチャイムで起される。ドアを開けてグーで殴ったろかぁ!…と思ったがワイより大きい奴やったから辞めた。
「ご注文のPCを持って来ました!」…と近所の電気屋兄ぃちゃん!
「ワイ、そんなん頼んでへんでぇ!絶好調の97年製のDELLがあるし!最大容量4ギガの最新式のPCや!参ったかぁ?がっははは!自分で言うてとって、めっちゃ悲しいわぁ!ほっとけぇ!」
「いえいえ、奥様が!」…と電気屋兄ぃちゃん!
「奥様…?奥様…?…ん?そんな様がおったかいなぁ?誰や?どんな奴?」
「あの~、年の頃なら四十過ぎ。ちょっと小柄で色黒やのに流暢な大阪弁を巧みに操り『あれをオマケせぇ!』…とか『これを付けぇ!』…とか、コテコテの大阪のオバちゃんでしたけど?奥様と違ゃうんですか?」
と家を間違ったかと表札と注文票を確かめる電気屋兄ぃちゃん!
「色が黒くて図々しいんなら、ひょっとしたら嫁はんかなぁ?」
「そうそぉ、その嫁、嫁、嫁ですわぁ!」
「お前なぁ、人の嫁を嫁嫁嫁言うて3回も言うなぁ!」
「エライ、すんまへん!」
と、なんやかんやとやっているうちに電気屋兄ぃちゃんが、嫁部屋にPCデスクとPCの備付をして、全ての初期設定をして終わる。
PCデスクも全ての設定も嫁のネゴで無料らしい。
プリンターもあった!どうもこれもネゴして無料にしたらしい。電気屋兄ぃちゃんが泪を流していた。塚本さんも高田社長も真っ青!(…誰?)
ちょっとしたらケーブルTV屋が「ほいほい!」…とやって来て、チョコチョコっといじくってモデムを付けて設定して「ほな、毎度ぉ~!」…と春風のように去って行った。むむむむむ!確かに早い!オセロのネット対戦がスムーズだ!ほんでもワイのレートが1200点を超えへんのはなんで?
貧乏家族の我家もPCが2台になった!1台は今が盛りのブロードバンド。自宅には水道、ガス、電気も完備している。TVが3台。大好物のチューペット満載の大型冷蔵庫も電子レンジもある。エアコンも3台ある。最高級乗用車の日産サニーもある。(左後窓は接着剤で止めてあるが…)こんなんで貧乏と言えるんやろかぁ?
しかしよく考えたら風呂修理の差額金は10万円。なんで10万円でPC一式が買えるんや?ウエちゃんの手元にはまだ、確定申告の時に認められた源泉還付金が入ってきてへん!嫁はその話になると行方不明になる。ワイの源泉還付金は何処へ消えたん?謎が謎を呼ぶ!
こぉなったら上田教授と山田奈緒子、矢部刑事にこのミステリーを推理してもらうか?源泉還付金よりギャラのほうがむっちゃ高いんとちゃうんかなぁ?
2003年4月8日(火曜日) 快晴/最高気温…24.7度
夏日に近いが湿気が少なく快適である。フロリダを思い出す!(遠い目…)ん…?フロリダなんか一回も行った事がなかった!喫茶フロリダならあるが…
夕刻に海遊館より女4人のお客様。行き先は焼肉の街、朝鮮半島の食材なら何でも揃う街、鶴橋。4人は北海道の岩見沢から団体旅行で大阪へ来て、昼は各自自由行動。夜に鶴橋で集合して全員で食事をするらしい。
ほんで岩見沢って北海道の何処なんや?聞いた事は確かにある地名だ。ほんでも秋田県と岩手県、栃木県と茨城県、佐賀県と長崎県の区別がでけへんワイに言ぅんは無駄でっせぇ!往ぉ~生ぉしまっせぇ~!
「暑い!暑い!熱い!熱い!」…を岩見沢人が連発する。
「岩見沢ではこんなに暑い日は一年に数日でぇなぁいかぁい!」…だそうだ。
「晩めしは焼肉でっかぁ?鶴橋は安ぅて美味いさかいにねぇ!」
とウエちゃんが横に客にふると客はキョトンとして、
「いえ、ふぐ…なんですけどぉ?鶴橋は焼肉ですか?」…と何もご存知ない模様。
「ふぐならやっぱり、新世界か道頓堀が安ぅてえぇんとちゃいますのん?」
とウエちゃんが車内を舐め回す様に言うと、
「新世界…?道頓堀…?」…と誰も大阪の事を何も本気で知らない様である。
「お客さん!ミックスジュースは知ってはりまっかぁ?」
と冗談半分で聞いたら全員が、
「…?…?な、なんですか、それ?」…とホンマに知らないらしい。
「ミックスジュースはねぇ、こうなって、あぁなって、こうして、最後に牛乳と砂糖を入れてジューサーで掻き回して作るんですわぁ!」
と教えると後座席の女の子が、
「なぁ~んだ、運転手さん!それってフルーツ牛乳じゃないですか!」
…やてぇ!(アホかぁ!)
「ここが、坂本スミ子はんが歌いはった『たそがれの御堂筋』…で有名な銀杏並木の御堂筋やねぇ!」
「み、ミドウ…?…何それ?」
「お客さん!ここが国立文楽劇場ね。」
「あぁ、それなら知ってる!漫才する所!」
「ま、ま、漫才ぃ~?」
「違ったぁ?」
「お客さん!タクシー運転手の天敵の横山のやっさんが作詞作曲して、自分で歌いはった『俺は浪花の漫才師』…いう歌、知ってはりまっかぁ?」
「全~然、知らな~い!」
文化の違いも大概にせなぁ、大人しいワイかてホンマに暴れるでぇ!怒っこるでぇ、しっかしぃ!メガネ、メガネ、メガネ……