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第109話   苦尽甘来/224事件…其の壱

 大阪のオバちゃんとウエちゃんが「なんでやねん?」…と思っている事はよく似ている。似ているだけに、タクシーでの会話は目的地を遥かに通り過ぎ盛り上がる!盛り上がる!
 今、東京で公演中のキダム!夏には大阪の南港にやって来る。
「兄ぃちゃん?最近なぁ、テレビなんかでよぉ見るねんけどなぁ、あれってサルティンバンコとどぉ違ゃうねんやろ?」
(確かにワイも同んなじに見える!)

 オバちゃんは歳のせぇか色々なモンが一緒に見えるらしい。ハイヒールリンゴ・モモコと、ミヤ蝶美・蝶子の区別ができんらしい!
「運ちゃん?上戸彩いうんと綾戸智絵はどぉ違ゃうん?」
「そんなもん、じぇんじぇん違ゃいまっせぇ、お客さん!」
「どんくらい違うん?」
(そんなもん言えるかぁ!殺されるわぁ!…どっちに?)
 と心の中で客にツッコんでシバキ回す。
 関西人の皆さん!シバクんは心の中だけにしといてやぁ!関西以外では通用しまへんでぇ。ツッコんでど突くんは大阪だけで通用するシャレ。他所でやったらエライ目にあいまっせぇ!

 名古屋の伊東某が秋田弁バージョンの『大きな古時計』で、東京では綾小路きみまろが数十年の下積みを経て大ブレーク中!大阪のオバちゃんの間でも話題沸騰!今、関西芸能通の思いは一つ!誰も殆ど見た事のないと評判の、つちのこタレントで隠れファンが多い大阪奇人芸人の第一人者のテント(旧名・大空テント)さん。頑張ってやぁ!

 ウエちゃんが営業運転の基盤の大阪市港区で松井の話題…
「凄いんとちゃう?松井!なぁ、運転手さん?」
「そぉでっかぁ?」
「メェ~ジャ~リーグやでぇ!メェ~ジャ~リーグ!ごっついわぁ!アメリカのメェ~ジャ~リーグ!」
「お客さん?松井はなんか服か靴の寸法でも測りにアメリカに行ったんでっかぁ?メェ~ジャ~リーグに?パンツのサイズでも?」
「あんたぁ、何をワケがわからへん事を言うてんのぉ?」
「しゃあけどお客さん!港区出身の野茂かて凄いんと違ゃいますのん?」
「なんでぇ?」
「野茂がアメリカへ行ったんと、ワイがタクの運ちゃんになったん同んなじ年ですねん!1995年!がっははははは!」
「それがどないしたん、運ちゃん?」
「い、いや、別に…」
「運ちゃんは野球の事を何ぁんにも知らんのんとちゃう?」
「へぇ?」
「野茂はドジャースへ行ったんやでぇ!知ってるかぁ?」
「よぉ、知ってまっせぇ!」
「松井はメェ~ジャ~リーグへ行ったんやんかいさぁ!アホちゃうかぁ!」
「げっ!」(ドテェ!)

 最近は野球情報番組に野球も知らん、美人だけが取柄の女性アナウンサーが放送を担当する事がありますなぁ。ちょっと前の事やけど…
「どうですか?今年のタイガースは?打撃も良いし!」…と美人アナ。
「どぉでもえぇけどなぁ、野球は打撃と違うんじゃ!えぇかぁ守備じゃ、守備!」
 と酒呑荒くれ起承転結支離滅裂野球解説者。(誰…?)
「守備といいますとぉ?」…と7割以上顔が引き攣っている美人アナ。
「何を言うとんねん!お前はアホか!野球の基本は二遊間よぉ!二遊間がしっかりしとったらのぉ、野球は勝てるんよぉ!解かっとるかぁ、こらぁ?」
 と起承転結支離滅裂放送禁止用語爆裂野球解説者。(Who is he…?)
「あのぉ…すみませぇ~ん!にゆうかん…て何ですかぁ?」…と野球音痴女アナ。
「ぬぁにぃ、こらぁ!」…と自称野球解説者、視聴者の殆どが野次馬野球解説者と思っているオッさんが生放送で怒ったのは当然です。 

 夏の高校野球。プロ野球実況もなく一年に数試合しか放送がない、それも高校野球地方予選のローカル局の実況中継になるともっと悲惨です。ウエちゃんが某県の某温泉に行き昼からテレビの前で寛いで、甲子園の予選をTVで見ていると…
 場面は1アウト満塁。攻撃側は一打逆転の絶好のチャンス。しかし打者は初球から拙攻!バッターが高ぁ~い内野フライを打ち上げる。球審は打ち上げたと同時に右手を空に「これでもかぁ!」…と突き上げて大声でアウトを宣告。球審のコールは野球のルールブック通りに『インフィールドフライの宣告!』…である。守備側のWプレーを狙った姑息な故意落球を防ぐ為に、打者はインフィールドフライの宣告で野手が捕球する前にアウチ~ィ!
 ここで何を思ったのか何も知らないのか、某県某局某アナウンサーが、
「いったい何が起こったのでしょう!最大のチャンスに野手の捕球前にアウトです!解かりません!どうしたのでしょうか?」
 とどっかのアホ馬鹿絶叫アナの真似をして叫んでいました。
「解説の東大立目さん、どうしたのですか?」
「唯のインフィールドフライですね。」…と呆れ顔の東大立目さん。
「えっ?」…と野球ルールーを全く知らないローカル実況アナ。
「もう一人の解説の達磨屋さんどうですか?」
「インフィールドフライに決まってるでしょ!」…と吐き捨てる達磨屋さん。
「えっ?イ、イ、イ……!?」
 と言いながら、ルールーブックを必至で捲る音が聞こえる絶句の似非絶叫アナ。
「こらぁ!野球も知らんのに実況するなぁ!」
 と山の中の涼しい温泉旅館のテレビの前で暴れているウエちゃん!なんでワイ、温泉まで来てテレビにツッコまなアカンねん?

 2003年2月22日(土曜日) 雨/最高気温…7.9度
 大阪市港区の海遊館は朝から雨。雨の日は決まって200mほど先の地下鉄の駅へ向かう客がビシバシと乗り込んで来る。その代わりに倍以上に流れも速いので嫌いではない。…と言っても確実に1時間は待つが普段が3時間~4時間待ちなので速い気がする。新幹線の宣伝かて10分や20分しか速くなっただけやのに大騒ぎするねんから…
 午後1時に並んで現在午後4時。はははっ!速っ!ううぅぅぅ!なんでやねん!
 親子連れの客が乗って来た。3時間待ち!客はウエちゃんに「行先が解からん!」…と言う。「はぁ~?」…と振り返って話を聞くと、
「この辺りまで高松から車で着た!途中でコインパーキングに入れた!それが何処か解からん!そこへ行ってくれぇ!」…と言う。
「お客さん!この辺は街中がコインパーキングでっせぇ!」…と言い返すと客は信じられないような顔をしている。ほんでもホンマやからしゃ~ない!
 結局一番近いコインパーキングから順番に探して行こうと言う事になり、信号を右折して次の信号を右折した左側の最初のコインパーキングへ。
「こことは違ゃいますわなぁ!」…とウエちゃんが聞くと客は、
「ここ!ここ!ここ!」…とミネソタの卵売りみたいな事を言い出した。
 実車距離は駅よりも近い100m。ひょっとしたらワイの最長記録かも?
「車庫を探して貰って、これで660円なら安いわぁ!」…と客が宣ふ。
(ほんならぁ、5千円くらいくれへん?)…と顔で笑って心でコブラツイスト!

 2003年2月23日(日曜日) 曇/最高気温…11.7度
 前日のショックで記憶も労働意欲もなし!通便と食欲は有り!寝る!

 2003年2月24日(月曜日) 晴/最高気温…10.8度
 ぎゃ~~~!大事件が続けて2件発生!  …つづく

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