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第107話  カレ~がめっちゃ恐い!

 ウエちゃんが生まれて初めてコーラを飲んだのは小学1年生の時!昭和38年前後、1963年頃。叔父にプロ野球の公式戦を見に連れて行ってもらった時である。
 試合中に叔父から買って貰い手渡されたのが忘れもしない『ペプシ・コーラ』だった。ペプシは当時1本50円ぐらいする高価な飲み物やった。瓶入り(昔、缶はなかった)のラムネやみかん水が10円の時代に50円!今の物価に換算したらナンボなん?ショック!こんな美味い飲み物が世の中にあるん?アメリカ人はこんな美味い飲みモンを毎日飲んでるん?ワシらは脱脂粉乳を給食で毎日鼻を抓んで飲んでるのに!こんなん相手に戦争に勝てるワケがない!…とご幼少の心に思ったものである。
 タレントの石塚英彦とパパイア鈴木がテイストしたデブ專『まいう~コーラ』が東京地区で発売になった!…らしい?伝え聞く所によるとデブには堪らん痺れる味らしい。ウエちゃんはデブではない!はっきり言ってデブではないんやけど一度飲んでみたいねぇ。ワイは饂飩とカレ~とハンバーガーとホットドッグとコーラが死ぬほど大好きですねん!あっ、豚まんも…ついでに、イカ焼きも…播磨屋の煎餅も!(どこまで行くねん!)

 2003年2月6日(木曜日)晴/最高気温…8.7度 
 ウエちゃんは毎朝、嫁はんが妖怪みたいな顔をして起きて来る頃に入れ替わりに寝る。そして昼頃にノソノソと起きて軽く朝ゴハン(世間では昼食らしい)をとり、ふらふらとタクシー会社に行きタクシの運ちゃんに変身する。しゃあけど嫁はんは何時の夜を境に妖怪に変身するよぉになったんやろねぇ?
 今朝も嫁はんがケツをボリボリと掻き毟りながら、普段は色黒なのに低血圧の真っ青な顔と爆発頭で起きてきた!嫁はんの最高血圧は90前後。ウエちゃんの最低血圧は100。どっちが健康なん?
「今日の昼になぁんか食べるモンあるんかいなぁ?」
 とウエちゃんが恐る恐る心優しい嫁はんに尋ねると、
「昨日の晩ご飯のぉ、カレ~の残りがあるやんかぁ!火ぃ入れて饂飩にかけて食べたらぁ!カレ~は一晩寝かしたんがいっちゃん美味いねんでぇ!」
 と美人の嫁はんがウエちゃんをを睨みつける!
 ううぅぅぅ…!なんでやねん!もぉ~、カレ~は半年ぐらい要らんわい!

 2003年2月5日(水曜日)曇時々晴/最高気温…9.7度
 午後1時起床!慌てて何も食べずにウエちゃんが勤めるタクシー会社へ。重役級出勤の出庫点呼を受けて出庫しようと思ったが腹が減ったので、あの噂のほぼ24時間365日営業の2000人前後が集う我がタクシー総合基地の食堂へ。(詳細は…『笑う運転手』)
 無性にカレ~が食べたくなりカレ~を食す!まいう~!
 直ぐに夕方になり、夕食をとりに自宅へ帰ったらカレ~やった!まっ、ほんでもこんな事は良くある事やから別に驚かへん!カレーを食べて1時間ほど仮眠して夜のお仕事へ。なんとなく自宅付近を流すが車内はカレ~の臭いで充満。
 目の前の信号の角を曲がって窓を開けようと思ったら曲がった所で…うぅぅぅ!客が手を上げていた。それもどぉ見ても絶対に確実に間違いなくヤクザ!ザ・極道!
「運ちゃん!近いねんけどヤタケタ町まで行ってくれるかぁ?」
 と、ザ・極道。ヤタケタ町は10分ほど行った町。
(こいつ鼻炎かなんかでカレ~の臭いに気がついてくれへんかったらえぇんやけど!)…と思っていたら、
「おぉい!なんかカレ~のえぇ臭いがせぇへんかぁ?」…と極道が聞いて来た。
「すんまへんなぁ!」…とウエちゃんが言うとヤクザは、
「ワシもカレ~が食べとうなったのぉ!運ちゃん、悪いねんけどどっかコンビニに寄ってくれへんかぁ?」…と我がままを言いだした!
 仕方がないんでコンビニに横付けしてヤクザの買物を待つ!買物に入った極道がニコニコ顔でカレ~が入ったコンビニの袋を二つ下げて出て来る!なんでやねん!
 運転手思いの親切なヤクザが、
「運ちゃん!これ食べぇ!腹減ったやろぉ?」…としつこく言ってくるので、
「おおきにぃ!ほんならあとで食べますわぁ!がっははは!」
 と必死で逃げるけど極道は、
「こらぁ!おのれぇ、ワシが買ぉてきたカレーが食べられへんちゅんかぁい!こらぁ!お前、誰にその口聞いとんねん!どの口が言うとんねん!」
 とたかがカレ~で威嚇する。
 コンビニのカレーなんかで南港に沈められたらアホらしい!口の中を痺れさせながらカレ~を食す。いったい明日、どんなウンチが出るのん?

 日付が変わりJRの最終電車も出て行った!
 カレ~のゲップを出しながらタクシー乗り場の先頭で待っていたのに誰も乗ってけぇへん!なんでやねん?とほほほ!ついてへん!
 20分ほど待つが駅の周りには寒さのせぇか誰一人として歩いてへん!しゃあないので帰ろうかと思ったら、酔っ払いのオジさんがフラフラになりながら手を上げて歩いて来た!行先は奈良県の香芝町。あまりにもの長距離なので気になり、
「お客さん!ウチのタクシーは大阪でいっちゃん料金が高いタクでっせぇ!宜しいんでっかぁ?」
 とあとで料金でもめるんがめっちゃ嫌なので聞くと、
「もぉ~酔ぉ~てなぁ、しんどい!ナンボでもえぇから行ってぇ!」
 と嬉しい事を言うではあぁ~りませんかぁ!君達がいてボクがいる!
 阪神高速から西名阪道の香芝ICで降りる。30分で到着!早い!
 深夜にここまで来ると道路が半分凍結状態。料金メーターに連動している後タイヤがスリップ気味なので料金がちょっとだけ高いよぉな気がする。
 降雪地域のタクシー運転手の中にはカーブの時にケツを一生懸命振り、ワザと後タイヤをスリップさせてメーターを上げるヤカラもいると聞くがめっちゃ納得!
 客は思ったより早く着いたのでタクシー料金と高速料金の他に、
「寒いさかいに帰りに香芝のSAで饂飩でも食べやぁ!」
 と余分に五百円玉を一枚握らせてくれる。
 ウエちゃんはタクのお仕事でもプライベートでも西名阪道から大阪方面に帰ると必ず、香芝SAの案内看板が出てきたらウンコがしたくなる!これを『西名阪・青木まりこ現象』…と自分で言っている。(青木まりこ現象は本の雑誌を参照!)
 再び香芝ICから西名阪に乗り、お客さんから頂戴した五百円玉を握り締めて減速して香芝SAへ進入。そのままトイレへ直行!…と思ったら、恐っそぉろしい顔をしたガードマンがトイレの前で仁王立ちしている。
 ガードマンはウエちゃんを睨み付けて「大?小?」…と聞いて来る。
「えっ!なんでぇ?う、う、ウンチやねんけど、なにかぁ?」
「すんまへんなぁ!今、断水中なんですわぁ!」
「え゛ぇ~~~!ワイの出口まで来てるブツはどぉしたらえぇん?」
「個室の前の入口にバケツを置いてまっさかいに、終わったら流してくれへん!」
 とガードマンは言うのだが…?ワイのは充、量ともに多いさかいに流れるやろかぁ?時々、水圧の低い公園のトイレではなかなか流れなくて「手で押したろかぁ!」…と思うほど往生する事がある。
 トイレも無事に終わり香芝SAでの深夜のもぉ一つの楽しみ!天麩羅饂飩だ!食券販売機の前へ行くが麺類の全てに『売り切れ』の文字が!めっちゃ嫌な予感!
「兄ぃちゃん!麺類はあらへんのん?」
「すんまへん!断水で…。カレ~ならありまっせぇ!どぉでっかぁ?」
 ううぅぅぅ…!(なんでやねん!食べたけど…まいう~!)

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