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第89話  焼肉だぁ!ヨ~ルレェイティ~!

 2002年8月1日(木曜)
 大阪の最高気温は35.3度。ははは!えぇでぇ!えぇでぇ!
 もうこれは完全に大阪は熱帯に限りなく近い亜熱帯!それでもスーツを着て紳士面して歩いているアホがいる。タクシーの運転手も過去の賞罰を紺系のスーツで押し隠し、真面目運転手に扮して走っている。エネルギーの無駄やでぇ!お前ら京都議定書を知らんのかぁ?ホンマになんか、おかしい?
 毎年夏になると薮蚊とともにどこからか現れる厚化粧満載の環境オバはんのよぉに「CO2の出し過ぎ!エンジン切ってエアコンを止めなさい!」…と言ってるんとはちゃう!こんな熱帯のよぉな大阪の夏に、殆どが高齢者で占めるタクの運ちゃんがエアコンを止めたら絶対に熱中症で死ぬ。タクシーはLPガスを気化させて走っているので、NOxはゼロだしCO2の排出も微量だ。だからと言って上着を着てエンジンを回してガンガンとエアコンをつける必要もない。上着を脱いでエンジンは軽くエアコンの送風も中程度でえぇんとちゃうん?それにしても摩訶不思議なんは「環境!環境!」…と声高に訴えているマスコミに限って必ず、上着を着用してエアコンの送風をガンガン入れたタクシーやハイヤーで移動している。
 大阪よりちょい涼しいフィリピンでもバロン・タガログが、大阪よりはるかに涼しい夏の沖縄にもかりゆしウェアという少しだけセンスに欠けるが公式の夏服がある。南紀・白浜のJR駅員さんやタクシー運転手、ホテル従業員や役場の役人さん達は、夏はアロハで業務をする。もぉちょっと殆ど使わん頭を使って考えよぉ!よぉ~、大阪のタクシー業界!
(興奮してなんとなく違うWEBの文体になった!すまん!)

 本日はPLの大花火大会!ウエちゃんは市内某区から花火見物のお客さんを乗せて市内某区の某大橋の上へ。既に橋の上は違法駐車の長蛇の列。人も鈴生り!パトロールカーが「こらぁ!車をどけんかぁい!」…と叫びながら徐行して走っているがみんな知らん顔。パトカーも呆れて一回、二回と往復しただけでウンチがしたいんか帰った!辺りを見渡すと客を乗せて来たタクシーも一緒に駐車して見物している。ほんならとウエちゃんも駐車している車を4台ほど前後に1mほどズラしてもらって縦列駐車。見事に一回で入る。おぉ~!パチパチパチ…と花火見物者から拍手が沸く。さすがに難関と言われる普通二種免許試験一発合格者!なぁんとなく胡散臭い合格なんやけど…?
                  【参考文献は『笑う運転手』P116~】
 PLの花火は世界最大級の規模だと聞く。めっちゃ凄い!火薬の使用許可は大丈夫かいなぁ?…と心配になって来る。そぉ言うたら新年を祝うあそこのあの爆弾のよぉな大花火!あれはちょっと怪しいでぇ?
           【参考文献は『国道の西、夜明けのミナミ』P161~】
 
 大阪のオバはんらとオバちゃんらが烏合の衆となり花火を見に来ると、そこらじゅうで話している日常会話が漫才である。「わぁ~!めっちゃ綺麗な花火!」…とか「もぉ、心が洗われそぉやねぇ!」…等という言葉は死んでも出てこない。
「わぁ!今のんごっつい大きい花火やったなぁ!」…とオバちゃん。
「あれは多分なぁ、桑田が寄付したんとちゃうかぁ?あれ一発かてめっちゃ高いでぇ!こんくらいはするでぇ!」…と指を数本出すオバはん。
「えぇ~!花火はそんなに高いん?ビックリぃ!」…と目がテンのオバちゃん。
「花火はめっちゃ高いねんでぇ!あんた、なぁんも知らんねんなぁ。」
「うわぁ!さっきのより大きいでぇ!又、ビックリやわぁ!」
「あれは間違いなく清原の寄付やなぁ!」…と自信満々のオバはん。
「ほんまかいなぁ?」…とちょと疑いはじめたオバちゃん。
「今のはこんくらいするでぇ!清原くんも偉ろぉなったもんやでぇ!」
「えっ!あんた清原と知り合いかぁ?」
「全、然、知らん!」
(おいおい!知らんのかいなぁ!)
 と横で花火よりオバはんの会話が気になるウエちゃん!
「なんや今度は情けないんがヒョロヒョロ~、ヨタヨタァ~と上がったでぇ?」
「あれは阪神の片岡の寄付やなぁ!性格が花火に出とる!」
(お前花火で性格が解かるんかぁい!)…と心の中でオバはんにコブラツイスト!
「片岡?それ誰やのん?」
「時々、阪神の四番を打っとる兄ぃちゃんやんかぁ!知らん?」
「阪神の4番はバッキ~やんかぁ!」
(おぉ~!オバちゃん野球通!南海のスタンカも4番やったぁ!)
「あんた、そりゃ背番号やんかぁいさぁ!打順!打つ順番!」
「ほんならあんた、田淵か掛布やないのぉ?藤村かなぁ?藤田平に本屋敷!」
(このオバちゃん、ひょっとして薩英戦争を体験しとんとちゃうかぁ?)
「うわぁ~~、凄いなぁ!連発やでぇ!」
「これがスターマインやんかいさぁ!どやさ、どやさぁ?」
「これは誰が寄付したん?」
「スターマインは、スターは私のモノ…やから、今年の秋のドラフトは宜しく!…ちゅう事で、どっかのワガママ金持球団の寄付やねぇ。間違いない!」
(お前は聞いたんかぁ?見たんかぁ?勝手に話を作るな!ボケェ!)…と殆ど花火なんか見ずに、オバはんとオバちゃんの会話を聞いていたウエちゃんでした。

 腹が減ったので早めに切り上げて自宅へ帰る事にする。前後ギリギリの縦列駐車から抜けよぉとするとさっき乗って来た客が「頼むぅ!置いて行かんといてぇ!」…とずりり付いてくる。面倒臭いけど乗り込んで来た場所まで送って表示板を回送に、行燈の電気を消して逃げるよぉに自宅へ帰る。
回送にしたり、仕事をしたくない時に限ってお客さんが道路上でワンサカ手を上げている。タクシーのお仕事の七不思議である。
 自宅へ辿り着き玄関のドアを開けると、待ってましたかの如く子供三人がウエちゃんに向かって桂雀三郎 with まんぷくブラザーズのスーパーウルトラ大ヒット曲(関西地区のみ)の『ヨーデル食べ放題』…を唄い始めた。これを唄うと我家は「本日は野菜のほぉが絶対に多い焼肉よ!」…の合図である。既に見た目だけ利発な子供達や、糟糠の妻は食べ終えているのに肉がめっちゃ残っている。「これ、どないしたん?」…とウエちゃんが聞くと「めっちゃ安かったから買ぉてもぉたぁ!がっははは!」…闘魂の妻が宣う。ウエちゃんが住む大阪市大正区は大阪屈指の物価が安い街である。しかし、それにしても…と呆れていると草根の妻が「どない!安いやろぉ?」…と肉がパックされていたらラベルを自慢げに見せてきた。大阪のオバはんんは自分がどんなに安いモンを買ったかという事を自慢したがる。
・ 豚トロ…500g/850円
・バラカルビ…900g/1800円
・カルビ…1kg/1000円(←これ100g100円?)

「参りました!ほんでもぉ…ロースとかタンは…?」
「ぬぁにぃ~!もぉ一回、チャンスをあげる。ファイナルアンサァ~?」
「基(もとい)!前言撤回!押忍!」(なんでやねん?)

 午後11時
 仮眠後家から出て二百mの所でパトカーの山。タクシー運転手と通行人が刺されたらしい。事件現場は第87話と同じヤタケタ通り!それも距離にして百m北。 
 我が町、この街はなんちゅうトコやねん!ほんでもネタの宝庫でワクワク!

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